2021年10月21日木曜日

魅力的な相手にしか紹介しない

 


皆さんは”知らない相手”に自分の友人を紹介しますか?それが彼氏彼女候補であっても、仕事の協業相手であっても、その友人にとってプラスなことが想定できなければ紹介しませんよね?


昨日人材エージェントのL社の当社担当営業の方、アドバイザーの皆さま、各地域の法人営業の皆さま総勢約20名にご挨拶および改めて当社の紹介をさせていただく機会をいただきました。同業の建設エンジニア派遣だけでなく、製造派遣やITエンジニア派遣も積極的に採用活動に乗り出してきている中で、面接の場を設定することが難しくなってきています。そこで、まずは日々候補者の方々と面接しているアドバイザーの皆さんに当社を知ってもらい、少しでも魅力に感じてもらいたいということからこうした場をセットしていただきました。


求職者数に対して求人数が増えるということは、求職者の選択肢が増えるということ。求職者にとってはプラスである一方、選択肢が増えれば増えるほどどうやって選べばいいのかわからなくなってエージェントにアドバイスを求めることも多いでしょう。その時に当社をどのように紹介いただくかは重要なポイントです。当社のアドバイザーが直接面接することができるのであればいいですが、それ以前に候補者が当社をうけてみようという気にならなければはじまりません。建設業の将来性、仕事のやりがい、労働環境、派遣として働くということなど未経験者が抱くであろう不安に寄り添い、それを期待に変え、当社を推薦いただくためには、アドバイザーの方々が建設業を、そして当社を魅力に感じていただくことが大前提ですよね。

昨日は、私自身の自己紹介にはじまり、アフターオリンピックの建設業界の動向、当社の目指しているビジョン、それを実現するための当社の強み、現在当社が抱えている課題と今後の注力ポイント、そして私個人が考える建設業で働くことの魅力などをお伝えしました。限られた時間でしたが、参加者の皆さまには最後まで真剣な表情で聞いていただきました。


昨日色々と話していて感じたのは、L社をはじめとするエージェントと当社の接点の薄さです。(これは採用戦略部門のこれまでの仕事がどうこう言っているわけではありませんよ、笑)アドバイザーの皆さんはおそらく当社の社名は知っていたかもしれません。もしかしたら資料ベースで当社の特徴も理解されていたかもしれません。でも、当社の魅力を候補者にリアルに伝えられるほどの情報量も肌感覚もなかったと思います。プロフィール資料だけで、数ある競合を勝ち抜いて推薦いただくのは難しいですよね。当たり前のことですが、もっと多くの人たちに当社の魅力をリアルに知ってもらわなければならないと改めて感じさせられました。

魅力的な相手にしか紹介してもらえませんから。


あとがき

①先週末ぎっくり腰やってしまいました、、、ずっと腰が重たい感じがあったのですが、週末はなんだか腰が曲がらない。そこで思いきりストレッチやったら重症化しました。やっと普通の生活ができるようになりましたが、まだ15分以上座っていられません。会議でも立ったり座ったりしていますが気にしないでくださいね。

②↑で感じたけど、立ちながらちょっとしたミーティングができるようなスペースがあるといいね。オンライン会議の時にPCをデスクに置いて立ち上がるとアングルが下からすぎて鼻の孔が。。。仕方ないからコピー機の上においてやりました。


③新宿中央公園の向こうにあるパン屋さんのドーナッツが揚げたてもちもちで美味しいよ
https://www.mothersgroup.jp/shop/morethan_bakery.html

2021年10月4日月曜日

人手不足と人材不足は違う

 

建設業界は慢性的に”人”が足りません。だから私たち建設業派遣の需要があるわけです。この”人”が足りていない状況を”人手不足”とか”人材不足”と表現されますが、このふたつは似て非なるもの。人材サービスのプロである私たちは明確に切り分けて考えなければならないと思っています。

”人手不足”とは、仕事の量に対して労働者の数が足りていないこと。ひとりひとりが優れた能力を持っている必要はなく、単純に仕事に従事できる人数が足りないということです。よく猫の手も借りたいほど忙しいと言ったりしますが、本当に猫では困るけれど、とにかく作業をしてくれる人が欲しいという状態を指します。

一方”人材不足”とは、仕事ができる働き手が足りないこと。人数の問題ではなく、その仕事のレベルに見合った知識や経験、スキルを持った人が足りていないという状態を意味しています。

「分かりやすく野球で例えると、
人手不足とは試合が出来る9人に足りない状態。
人材不足とは9人以上チームにいるが投手を出来る人が1人もいないような状態。投手の人材不足の状態。」
(株式会社バルテック HPから引用)

↑これはわかりやすいですね。


それではアーキ・ジャパンは”人手不足”と”人材不足”のどちらに対応しようとしているのか?こたえは両方です。人材派遣というと一時的な労働力を提供するサービス、”人手不足”を補うサービスと捉えがちです。しかしそれでは不十分。建設業界は業界全体で人材不足に陥っています。それは過去数十年にわたって若手を十分に採用できなかったことに起因しています。その結果として、日本全体の少子高齢化以上に高齢化が深刻化し、限られた若手人材を各社で奪い合っている状態が続いているわけです。

建設会社各社はそうした状況下において、限られた有能な人材を重要なポストにつけて、本当にその人でなければできないコアな仕事をさせる一方、その他の定型業務をできるだけそれ以外の人や外部人材に頼るなどして乗り切っています。ここでいう外部人材は、人手不足を補うための派遣サービスということになります。しかし根本的な問題は”人材不足”にあるわけなので、この両方を解決しなければいつまでたっても建設業界の人材課題は解消されません。

特に2020東京オリンピック以降、お祭りの騒ぎのような建設ラッシュは一段落していますので、人手よりは人材の需要の方が高まってきています。でも建設業界における人材の数は限られている。

だから
①業界未経験の若手を採用、教育して建設業界への第一歩を踏み出してもらう
②はじめは人手不足を解消することを目的とした仕事に従事して現場経験を積み重ねる
③現場経験に加えて資格や知識を身につけて現場で活躍できる人材へと成長していく
③建設会社に転籍して建設業界の”人材”として活躍してもらう
ことを通じて”人手不足”と”人材不足”の両側面から人材課題の解決を目指す当社の存在意義は大きいのです。

皆さんも、”人手不足”と”人材不足”の言葉をしっかりと使い分け、いまどちらに貢献する仕事をしているのかということを意識してみてくださいね。


あとがき

2週間前から一日一食夕飯だけ食べる、プチ断食生活を続けています。ダイエット目的というより、健康維持、アンチエイジング目的(お年頃なので)です。「空腹こそ最強のクスリ」という本を、プレゼンの神様オリラジあっちゃんが説明しているYouTube大学を見てやってみようと思いました。食事と食事の間を16時間明けて空腹期間をもつことで、オートファジーという細胞のうまれかわり機能が活性化するらしい。夕食を20時に食べたら、翌日12時まであければ16時間なので、朝食を抜くというイメージですね。ナッツはいつ食べてもいいということなので、私はナッツで昼食を乗り切って次の夕飯まで頑張っています。昼間ポリポリとリスのようにナッツを食べてるシーンが多いと思いますがお気になさらず、、、

2021年9月24日金曜日

お掃除の天使たちの誇り

 

先日の仙台出張の時のこと。出発時刻の10分前くらいに東京駅のホームにあがると、ちょうど折り返しの新幹線がホームに到着してお客様が降りているところでした。お客様が全員降りると同時に一気に社内に乗り込む集団が。「お掃除の天使たち」と呼ばれるこの集団は、JR東日本テクノハート(TESSEI)の新幹線清掃の方々です。出発まで10分を切っている中、テーブルやひじ掛けを拭き、床の掃き掃除をし、座席を回転させ、トイレ掃除をする。完了すると一斉に社内から降りてきて、乗車口の前にぴしっと整列、一礼、「お待たせいたしました!」と声をかけてくれます。さらには荷物が多いお客様をサポートしたり、車両が分からない年配の方をご案内したり、、、朝のラッシュでピリつく雰囲気の中、とてもすがすがしい気持ちにさせてくれます。皆さんも一度は見たことがあるかもしれませんね?

私は以前、この方々をテーマにした「新幹線お掃除の天使たち -世界一の現場力はどう生まれたか」という本を読んだことがあります。この本には、一般的にはスポットライトをあびることが少ない「お掃除」の仕事をしている人たちが、どのようにしてプロ意識や誇りを持つ集団へと変わっていったかというストーリーが書かれています。彼らも以前は「この仕事をしていることを人に言いたくない」「自分はしょせん清掃員」という意識で、与えられた仕事はするけどそれ以上はしない、という雰囲気だったそうです。その会社を変えたのは、「さわやか・あんしん・あったか」をキーワードに「トータルサービス」を目指すという会社のビジョンにありました。日々の業務の大半は清掃業務かもしれません。でもそれは単に掃除をするということが目的なのではありません。お客様に安全で楽しい旅をしてもらいたい、思い出というお土産を持って帰ってもらいたいという思いが、彼らの行動や所作のひとつひとつに表れます。またその思いがお客様に伝わるからこそ、「ありがとう」という感謝の言葉になって返ってくる。その言葉に励まされて、仕事に対する自信と誇りが湧いてくるという好循環が生み出されているのだと思います。

当社が目指しているのは、「慢性的な人不足に陥っている建設業界で活躍できる人材をひとりでも多く生み出す」ことです。これは、日本の社会インフラを創る建設業を支え、雇用の創出や家計の安定化をもたらし、日本経済を成長させるうえで必要不可欠なことなのです。日々の仕事は、「面接をする」「営業をする」「現場訪問をする」「研修をする」「請求をする」ことかもしれません。目先の業務に追われると、どこへ向かっているのかわからなくなって、自分や会社の存在価値が見えにくくなってしまいがちですよね。でもその先に目指すこと、その社会的意義が何であるかを忘れないでください。その思いが、顔つきや言葉づかい、行動のひとつひとつに表れてくるのではないかと思います。

この業界は他社と差別化しにくい業界です。だからこそ、採用、営業、フォロー、教育を通じて、技術者や派遣先の方々に当社の魅力を感じてもらうことが大切です。それには、皆さんが自尊と誇りをもって活き活きした表情で仕事をしていないといけないですよね。私もそうした環境づくりを意識していきたいと思います。


あとがき

①私はあまりお酒が飲めません。コロナで外で飲む機会も減ってますます弱くなっちゃいました。でも、ノンアルコールビールはあまり美味しくないから飲みたくない。そんな私にぴったりなのがアサヒビアリー。アルコール0.5%の微アルでほろ酔い気分は味わえるし、味もノンアルよりずっとビールっぽい。白いクラフトビールテイストの方はより一層ビール感が強くて美味しいです。微アルハイボールも出るみたいなので今度試してみようっと。

②21日は中秋の名月×満月、とても綺麗でしたね。我が家ではベランダで団子を食べながらお月見をしました。中秋の名月の日は必ずしも満月ではないということを初めて知りました、、、

2021年9月8日水曜日

出会いが寿命を長くする!? 一期一会を大切に

 


7月以降、少しずつ前々職でお取引があったお客様へご挨拶に行っています。私が建設業から離れていたのは4年間ですが、有難いことに皆さま久しぶりの再会を喜んでくれます。先週は10年前に一度お会いしたきりご連絡できていなかったKテックの社長、今日は4年前にジャカルタで退任のご挨拶をして以来のT工務店インドネシア現地法人前代表。当時を懐かしみながら思い出話で盛り上がりました。働く会社や立場、業界が変わってもこうしてお付き合いを続けてくださる方々がいらっしゃることはとても嬉しく思います。

世界の人口は70億、日本の人口は1億2000万いる中で、縁あって出会う人がいます。その出会いの日は生涯に一度だけ、一期一会です。その出会いがきっかけとなって仕事がうまく進むこともあれば、障壁となる人もいるでしょう。自分の人生に影響を与える大きな存在となることもあれば、顔も名前も思い出せない人もいます。でもどのような繋がりも、はじめは一期一会から始まります。その出会いやご縁を大切にすることで、社会人人生だけでなく、人生そのものが豊かになると感じます。社会的つながりの有無が、喫煙、肥満、高血圧より健康寿命に影響するという研究結果もあるようなので、元気なうちに一生のお付き合いとなるような出会いをひとつでも多く増やしておきたいものです。

sansanを見ると3万枚の名刺が入力されています。これは、皆さんが日々の営業や管理訪問などで一生懸命足で稼いだ成果であり、会社の財産ですね。これは、見方を変えれば、それだけの出会いがあったということにもなります。採用面接も含めればおそらく6万人くらいになるでしょう。

当社は、人と人の繋がりをつくる会社です。当社と技術者が出会い、技術者とお客様が出会う。これまでも多くの出会いを経験し、これからも多くの出会いをつくります。ですから人一倍”人との出会い”を大切にしなければなりません。無意味に繋がりをつくる必要はありませんが、出会ったその日にひとつでも魅力を感じるものがあれば、ぜひそのご縁を大切にしてください。人の魅力というものは感覚を研ぎ澄ませなければ感じられるものではありません。センスです。それには、出会ってから別れるまでの限られた時間に、相手に真摯に正直に向き合うことが大切です。こちらが距離を作れば、相手も距離を置く。こちらが歩み寄れば、相手も歩み寄る。第一印象や先入観は捨てて、まずはご縁に感謝して向き合うことから始めてください。

私と皆さんとの出会いもご縁です。私のこれまでのご縁が、会社に、皆さんに繋がっていくよう微力ながら頑張りますね。


あとがき

今日も甘いネタをひとつ。家族でたまに行く東京赤坂の高級住宅街の中にひっそりたたずむフルーツパーラーFruFull。パフェ、フルーツサンド、何を食べても美味しいけど、私のイチオシはホットケーキ。特にフルーツたっぷりの生クリームと、お店で手作りのメイプルシロップをかけていただきます。コロナで閉店しちゃってないか心配だったけど、外まで行列できててひと安心。



2021年8月12日木曜日

「難しい」と言ってはそれで終わり

 

仕事は難しいことが多いですね。お客様からは無理な要求をされ、社内ではハードルの高い目標が設定され、、、人も数字もなかなか思うようには動いてくれません。でも難しい状況に立たされた時に、「難しい」「無理」と言って諦めてしまったらそれで終わりです。何が難しいのか、どうしたら難しい状況から少しでも前に進むことができるのか、つまり直面している問題と解決のための選択肢をいつも考えるようにしましょう。


「いまちょうどピークで忙しいから来月からすぐにいれられる人いない?30代で5年以上の経験者、やる気があって、明るくて、コミュニケーション能力が高くて、ちょっとした図面修正もできて、1級施工管理持ってたらなおいいな。予算はほとんどないから50万以内で。あと、アーキで実績のない人はやめてね、信用できないから。」

「あ、、、はい。ちょっと難しいですね、、、」

すぐに思い当たる人はいないし、そもそもこの要件全てを満たせるような人なんてそう簡単に見つかるものではありません。確かに難しいですよね。でも、お客様は無理を承知でお願いしているのです。アーキだったら何とかしれくれるかもしれない、そう思って依頼してくれています。それに対して「難しいですね」で終わらせてしまったら契約することはできませんし、それ以降当社に期待してくれることもないでしょう。

お客様に人材要件を尋ねれば色々な項目を要求してこられます。でも必ずしも全てが満たされなければ採用しないというわけではありません。譲れるところと譲れないところが必ずあるはず。そこを少しずつ解きほぐしていきながら着地点を見出していきましょう。


たとえば「無理」ではなく「どうだったらできるか」を提示します

3ヶ月後からだったら

60代だったら

おとなしい性格の方だったら

2級施工管理保持者だったら

チャージ60万だったら

他社からのスカウトで新規採用だったら

 

その時に、お客様の懸念を打ち消す言葉が添えられたらなおいいですね

3ヵ月間はとてもフットワークのいい弱経験者を紹介できますので繋ぎでどうですか?

60代ですがとても柔軟性の高い方です

おとなしい性格ですがやるべきことはしっかりと理解して作業できます

現在は2級ですが半年後には1級取得を目指しています

60万ですが即戦力として活躍できます、工期の遅れを取り戻すことにも貢献できるでしょう

実績はないですが以前同じ現場で仕事をしていた当社技術者からはとても良い評判を聞いています


お客様の難しい要望に対して、難しいで終わらせたり、要望から逸れた提案をごり押ししたりするのではなく、あきらめずに少しずつ歩み寄る姿勢を見せることで、当社への信頼も期待もあがるはず。そのままでははまらないパズルのピースをどのようにはめるか。「難しい」の先に何を見せられるか、それが営業の腕の見せどころでもあり、企業間の信頼関係構築の第一歩です。


あとがき


①以前家族で川越に遊びに行った時の事。とあるうなぎやさんで食事をしていると、バナナマンのせっかくグルメという番組の取材依頼が!即答でOKするも、その時次男が食べていたのは鰻ではなく、コロッケのお子様ランチ(次男は鰻が苦手)
取材スタッフからは、「やっぱり鰻を食べていただかないと、、、、」
そしてオンエアされた映像がコレ。この日以降、彼は鰻を克服しました。

②私はかなりの甘党です。そんな私の和菓子ランキング1位が、鈴懸のいちご大福
大粒でジューシーな大粒いちごに上品なこしあんが薄く入っていて本当に美味しい。当然冬から春にかけてのいちごの時期にしか販売されないのだけど、この前伊勢丹に売っていた!!特別な夏品種のいちごを使ったらしい。その日15時前後に東京本社にいた人はラッキーだったね!

2021年8月2日月曜日

困難を乗り越えたからこそ感動がある


東京オリンピックが始まって1週間が経ちました。開催前はコロナ禍での開催なんてどうかしてるなどと批判的だったメディアも一転、日本人選手の連日のメダルラッシュを讃え、喜び、感動の渦を巻き起こしていますね。私はコロナによってどんよりくもってしまった世界中の空気をスポーツの力で晴らして欲しいと思っていましたが、緊急事態宣言下、無観客ではあまり盛り上がらないのでは、、、と思っていました。

でもいざ始まってみるとやっぱりスポーツはいい!年のせいなのか、どの競技を見てもこみあげてくるものがあります。どの政治家や専門家の言葉より、試合を終えた選手の言葉の方が心に響きます。涙ながらにオリンピック開催に感謝のコメントを述べる選手の姿を見ると、ああやっぱりこんな時だからこそ開催してよかったんだなと感じます。

なぜスポーツの力は人の心を動かすのでしょう?


勝って歓喜の涙を流す選手もいれば、負けて悔し涙を流す人もいます。でもどちらにせよ見ていてぐっとくるのは、涙の向こう側に選手たちそれぞれが経験してきた血の滲むような努力、困難、挫折、またそれらをともに乗り越えてきた家族、仲間、コーチや監督などの姿が垣間見えるからではないでしょうか?辛く、厳しい経験を乗り越えて闘ってきたからこそ、勝っても負けても涙が出る。その選手ひとりひとりのストーリーに自然と共感し感動につながるのだと思います。

皆さんにも、何かひとつは困難や挫折を乗り越えて手にした成功体験がありますよね?そして、困難を乗り越えるきっかけとなった”誰か”の存在もあると思います。それは、物事に真剣に取り組んできた証です。逆に、困難もなく楽に掴んだ成功など成功とはいえないし、記憶にも残っていないはず。自身の成功体験ストーリーを語ることができるということは、その裏に大きな何かを乗り越えてきたといえます。

スポーツと違って社会人人生は長いもの。これからも、これまで以上の困難と苦難がたくさん待ち受けているでしょう。でも、困難と真剣に向き合いながら物事に取り組んでいけば、それを乗り越えた時の達成感、感動が膨らみ、大きな成長につながるのです。真剣に取り組んでいる姿には誰もが共感し手を差し伸べてくれます。だからひとりで苦しむ必要はありません。辛さも、喜びも、仲間と分かち合えばいい。そのためのチームであり、組織ですから。

ひとつでも多くの”成功体験ストーリー”をこの会社で一緒につくっていきましょう。


あとがき

先日、小2の次男と一緒に、無添加クラフトコーラづくり(なぜかスイミングスクールが主催)なる企画に参加してきました。市販のコーラは、砂糖、炭酸、カラメル色素、酸味料、香料と添加物ばかりですが、クラフトコーラはカルダモン、クローブ、シナモン、バニラビーンズと色々なスパイスを調合してシロップを作ります。それを炭酸水で割ってできあがり。口の中で色々な香りが弾けてとっても美味しい! もともとコカコーラは栄養ドリンク、ペプシコーラは胃腸薬として作られたとのこと。確かにクラフトコーラのスパイスの香りはちょっと漢方薬みたいな感じがしたな。ネット上にはたくさんレシピがあるので、皆さんも是非試してみて。

2021年7月20日火曜日

なぜ”人”が大切なのか

人が大切、人は宝、人は財産、、、HPなどを見ると人を大切にしているとうたっている会社はたくさんあります。

経営者によって考え方は様々かと思いますが、私は心から会社は”人”が全てだと思います。理由は3つ。

①会社の価値は全て社員である”人”がうみだしているから
②”人”は時間の経過とともに価値が高まる唯一の経営資源だから
③”人”はおかれた環境によってパフォーマンス(仕事の質や成果)がかわるから


まず基本中の基本ですが、製品やサービスを開発するのは”人”、それを営業して売上利益にかえるのも”人”、その”人”を育てるのも”人”。企業活動は全て”人”が中心にまわっています。つまり会社の価値はそこで働く”人”で決まる。会社づくりは人づくりだと思います。


4大経営資源とよばれる、人、モノ、金、情報。人以外は全て時の経過とともに価値が薄れていきます。

新製品は高額ですが、旧式、旧世代の製品は安売りされてしまいます。機械や設備、備品など会社の資産も基本的には(土地などはその時々で価値が上下しますが)時が経てばその価値が下がるもの。減価償却という会計上の評価方法もモノの価値は下がっていくという考え方です。

100年前の1万円と今の1万円では100年前の1万円の方が価値が高いですよね?100年後の1万円は今の100円程度の価値しかもたないかもしれません。お金も時間とともにその価値が下がっていきます。

情報は鮮度が命。10年前の情報など役には立ちません。

でも”人”は違う。”人”は時間とともに経験を積み、学び、人脈を広げてその価値を高めていきます。新入社員より5年目、5年目より10年目の”人”の方が人材価値は高い。経営資源の中で”人”だけが時間の経過とともに価値を高めることができるのです。


同じ素質、同じ人間性、また同じ経験を積んだ”人”でも、働く環境によってパフォーマンスが変わります。安心できる環境が不安な環境か、やる気が高まるか失うか、会社のビジョン(目指す姿)に共感できるかどうか、ともに働く仲間や上司などによって仕事の成果は全く違う。だから、会社は職場環境や社風・風土に気を配り、その人が最高のパフォーマンスを発揮できるように整えていく必要があります。


8月から当社に人事総務部を設置しました。これまで当社では人事というと技術者採用のことを意味していましたよね?でも人事というのは、社内の”人”の価値を最大化するための組織です。皆さんが安心して、経験を積み、モチベーション高く、会社とともに成長していく。そのための環境づくりに真剣に取り組んでいきます。不満ゼロはなかなか難しいですが、少なくとも「不安ゼロ」で自分の将来を描くことができる会社にしていきたいと思います。


あとがき


今年長男が中学生になりました。選んだ部活がバレーボール部。実は私も中高大と10年間バレーボールをやっていました。この前も近くの公園で一緒にパス練習。キャッチボールをしたり、サッカーしたりする親子はよく見るけど、バレーボールやってる親子はめずらしいよね?