2021年7月20日火曜日

なぜ”人”が大切なのか

人が大切、人は宝、人は財産、、、HPなどを見ると人を大切にしているとうたっている会社はたくさんあります。

経営者によって考え方は様々かと思いますが、私は心から会社は”人”が全てだと思います。理由は3つ。

①会社の価値は全て社員である”人”がうみだしているから
②”人”は時間の経過とともに価値が高まる唯一の経営資源だから
③”人”はおかれた環境によってパフォーマンス(仕事の質や成果)がかわるから


まず基本中の基本ですが、製品やサービスを開発するのは”人”、それを営業して売上利益にかえるのも”人”、その”人”を育てるのも”人”。企業活動は全て”人”が中心にまわっています。つまり会社の価値はそこで働く”人”で決まる。会社づくりは人づくりだと思います。


4大経営資源とよばれる、人、モノ、金、情報。人以外は全て時の経過とともに価値が薄れていきます。

新製品は高額ですが、旧式、旧世代の製品は安売りされてしまいます。機械や設備、備品など会社の資産も基本的には(土地などはその時々で価値が上下しますが)時が経てばその価値が下がるもの。減価償却という会計上の評価方法もモノの価値は下がっていくという考え方です。

100年前の1万円と今の1万円では100年前の1万円の方が価値が高いですよね?100年後の1万円は今の100円程度の価値しかもたないかもしれません。お金も時間とともにその価値が下がっていきます。

情報は鮮度が命。10年前の情報など役には立ちません。

でも”人”は違う。”人”は時間とともに経験を積み、学び、人脈を広げてその価値を高めていきます。新入社員より5年目、5年目より10年目の”人”の方が人材価値は高い。経営資源の中で”人”だけが時間の経過とともに価値を高めることができるのです。


同じ素質、同じ人間性、また同じ経験を積んだ”人”でも、働く環境によってパフォーマンスが変わります。安心できる環境が不安な環境か、やる気が高まるか失うか、会社のビジョン(目指す姿)に共感できるかどうか、ともに働く仲間や上司などによって仕事の成果は全く違う。だから、会社は職場環境や社風・風土に気を配り、その人が最高のパフォーマンスを発揮できるように整えていく必要があります。


8月から当社に人事総務部を設置しました。これまで当社では人事というと技術者採用のことを意味していましたよね?でも人事というのは、社内の”人”の価値を最大化するための組織です。皆さんが安心して、経験を積み、モチベーション高く、会社とともに成長していく。そのための環境づくりに真剣に取り組んでいきます。不満ゼロはなかなか難しいですが、少なくとも「不安ゼロ」で自分の将来を描くことができる会社にしていきたいと思います。


あとがき


今年長男が中学生になりました。選んだ部活がバレーボール部。実は私も中高大と10年間バレーボールをやっていました。この前も近くの公園で一緒にパス練習。キャッチボールをしたり、サッカーしたりする親子はよく見るけど、バレーボールやってる親子はめずらしいよね?