2021年10月4日月曜日

人手不足と人材不足は違う

 

建設業界は慢性的に”人”が足りません。だから私たち建設業派遣の需要があるわけです。この”人”が足りていない状況を”人手不足”とか”人材不足”と表現されますが、このふたつは似て非なるもの。人材サービスのプロである私たちは明確に切り分けて考えなければならないと思っています。

”人手不足”とは、仕事の量に対して労働者の数が足りていないこと。ひとりひとりが優れた能力を持っている必要はなく、単純に仕事に従事できる人数が足りないということです。よく猫の手も借りたいほど忙しいと言ったりしますが、本当に猫では困るけれど、とにかく作業をしてくれる人が欲しいという状態を指します。

一方”人材不足”とは、仕事ができる働き手が足りないこと。人数の問題ではなく、その仕事のレベルに見合った知識や経験、スキルを持った人が足りていないという状態を意味しています。

「分かりやすく野球で例えると、
人手不足とは試合が出来る9人に足りない状態。
人材不足とは9人以上チームにいるが投手を出来る人が1人もいないような状態。投手の人材不足の状態。」
(株式会社バルテック HPから引用)

↑これはわかりやすいですね。


それではアーキ・ジャパンは”人手不足”と”人材不足”のどちらに対応しようとしているのか?こたえは両方です。人材派遣というと一時的な労働力を提供するサービス、”人手不足”を補うサービスと捉えがちです。しかしそれでは不十分。建設業界は業界全体で人材不足に陥っています。それは過去数十年にわたって若手を十分に採用できなかったことに起因しています。その結果として、日本全体の少子高齢化以上に高齢化が深刻化し、限られた若手人材を各社で奪い合っている状態が続いているわけです。

建設会社各社はそうした状況下において、限られた有能な人材を重要なポストにつけて、本当にその人でなければできないコアな仕事をさせる一方、その他の定型業務をできるだけそれ以外の人や外部人材に頼るなどして乗り切っています。ここでいう外部人材は、人手不足を補うための派遣サービスということになります。しかし根本的な問題は”人材不足”にあるわけなので、この両方を解決しなければいつまでたっても建設業界の人材課題は解消されません。

特に2020東京オリンピック以降、お祭りの騒ぎのような建設ラッシュは一段落していますので、人手よりは人材の需要の方が高まってきています。でも建設業界における人材の数は限られている。

だから
①業界未経験の若手を採用、教育して建設業界への第一歩を踏み出してもらう
②はじめは人手不足を解消することを目的とした仕事に従事して現場経験を積み重ねる
③現場経験に加えて資格や知識を身につけて現場で活躍できる人材へと成長していく
③建設会社に転籍して建設業界の”人材”として活躍してもらう
ことを通じて”人手不足”と”人材不足”の両側面から人材課題の解決を目指す当社の存在意義は大きいのです。

皆さんも、”人手不足”と”人材不足”の言葉をしっかりと使い分け、いまどちらに貢献する仕事をしているのかということを意識してみてくださいね。


あとがき

2週間前から一日一食夕飯だけ食べる、プチ断食生活を続けています。ダイエット目的というより、健康維持、アンチエイジング目的(お年頃なので)です。「空腹こそ最強のクスリ」という本を、プレゼンの神様オリラジあっちゃんが説明しているYouTube大学を見てやってみようと思いました。食事と食事の間を16時間明けて空腹期間をもつことで、オートファジーという細胞のうまれかわり機能が活性化するらしい。夕食を20時に食べたら、翌日12時まであければ16時間なので、朝食を抜くというイメージですね。ナッツはいつ食べてもいいということなので、私はナッツで昼食を乗り切って次の夕飯まで頑張っています。昼間ポリポリとリスのようにナッツを食べてるシーンが多いと思いますがお気になさらず、、、