2021年9月24日金曜日

お掃除の天使たちの誇り

 

先日の仙台出張の時のこと。出発時刻の10分前くらいに東京駅のホームにあがると、ちょうど折り返しの新幹線がホームに到着してお客様が降りているところでした。お客様が全員降りると同時に一気に社内に乗り込む集団が。「お掃除の天使たち」と呼ばれるこの集団は、JR東日本テクノハート(TESSEI)の新幹線清掃の方々です。出発まで10分を切っている中、テーブルやひじ掛けを拭き、床の掃き掃除をし、座席を回転させ、トイレ掃除をする。完了すると一斉に社内から降りてきて、乗車口の前にぴしっと整列、一礼、「お待たせいたしました!」と声をかけてくれます。さらには荷物が多いお客様をサポートしたり、車両が分からない年配の方をご案内したり、、、朝のラッシュでピリつく雰囲気の中、とてもすがすがしい気持ちにさせてくれます。皆さんも一度は見たことがあるかもしれませんね?

私は以前、この方々をテーマにした「新幹線お掃除の天使たち -世界一の現場力はどう生まれたか」という本を読んだことがあります。この本には、一般的にはスポットライトをあびることが少ない「お掃除」の仕事をしている人たちが、どのようにしてプロ意識や誇りを持つ集団へと変わっていったかというストーリーが書かれています。彼らも以前は「この仕事をしていることを人に言いたくない」「自分はしょせん清掃員」という意識で、与えられた仕事はするけどそれ以上はしない、という雰囲気だったそうです。その会社を変えたのは、「さわやか・あんしん・あったか」をキーワードに「トータルサービス」を目指すという会社のビジョンにありました。日々の業務の大半は清掃業務かもしれません。でもそれは単に掃除をするということが目的なのではありません。お客様に安全で楽しい旅をしてもらいたい、思い出というお土産を持って帰ってもらいたいという思いが、彼らの行動や所作のひとつひとつに表れます。またその思いがお客様に伝わるからこそ、「ありがとう」という感謝の言葉になって返ってくる。その言葉に励まされて、仕事に対する自信と誇りが湧いてくるという好循環が生み出されているのだと思います。

当社が目指しているのは、「慢性的な人不足に陥っている建設業界で活躍できる人材をひとりでも多く生み出す」ことです。これは、日本の社会インフラを創る建設業を支え、雇用の創出や家計の安定化をもたらし、日本経済を成長させるうえで必要不可欠なことなのです。日々の仕事は、「面接をする」「営業をする」「現場訪問をする」「研修をする」「請求をする」ことかもしれません。目先の業務に追われると、どこへ向かっているのかわからなくなって、自分や会社の存在価値が見えにくくなってしまいがちですよね。でもその先に目指すこと、その社会的意義が何であるかを忘れないでください。その思いが、顔つきや言葉づかい、行動のひとつひとつに表れてくるのではないかと思います。

この業界は他社と差別化しにくい業界です。だからこそ、採用、営業、フォロー、教育を通じて、技術者や派遣先の方々に当社の魅力を感じてもらうことが大切です。それには、皆さんが自尊と誇りをもって活き活きした表情で仕事をしていないといけないですよね。私もそうした環境づくりを意識していきたいと思います。


あとがき

①私はあまりお酒が飲めません。コロナで外で飲む機会も減ってますます弱くなっちゃいました。でも、ノンアルコールビールはあまり美味しくないから飲みたくない。そんな私にぴったりなのがアサヒビアリー。アルコール0.5%の微アルでほろ酔い気分は味わえるし、味もノンアルよりずっとビールっぽい。白いクラフトビールテイストの方はより一層ビール感が強くて美味しいです。微アルハイボールも出るみたいなので今度試してみようっと。

②21日は中秋の名月×満月、とても綺麗でしたね。我が家ではベランダで団子を食べながらお月見をしました。中秋の名月の日は必ずしも満月ではないということを初めて知りました、、、